職人さんの姿 4
ひと言も質問しないので、よくわかってくれているのだなァと思って安心していると、とんでもないものが出来上がっているのでそれをいうと、"図面通りに作りました"としゃあしゃあとしています。
・・・こちらも悪いのですが、図面通りだとくいちがいがあってうまく納まらないはずなのです。
また、敗戦直後には図面などお構いなし参考ていどに考えて作ってしまう大工さんがいたものです。
いまはもうそんなことは全くといってよいほどなくなり、現場の監督さんが工作図、現寸図を手伝ってくれるし、疑問点があればどんどん指摘することに協力を惜しまないのです。
そういう人たちのいる工務店に仕事を引き受けてもらえると有り難いのですが、図に乗るとシッペ返しめいたものを頂くことがあります。
ひところ設計の仕事がたてこんで、現場を若い人まかせにしたことを今も悔いています。
小さい仕事だからとか、予算が少ない工事だからといって、気をゆるめたり現場をみることを人まかせにして後悔をすることがあります。
これは賃貸 仙台など不動産業界にいたころにも感じていました。
絶えず全力をつくさなければいけないということを教えられて知っているつもりでいながら・・・
またそれをくりかえして初心に返ることをずいぶん何度も、永い年月にわたってやってきたのです。
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