職人さんの姿 3
生意気ざかりだったのでしょう、前後のことはまったく忘れてしまいましたが、忘れるていどの些細なことだったにちがいないのです。
そばに働いていた年輩の大工さんが、その監督をなだめてくれたからいいものの、どうなっていたことか・・・。
"絵にかいた餅がくえるか"のたぐいに、こちらが謙虚さを忘れていたからでもあるでしょう。
相手に作ってもらえる自信がこちらにあれば、高飛車に出ることはないのです。
向うもわかってくれるはずだし、こちらの意図がどこにあるかをわかってもらって、最大限のやる気と技術を引き出すことのほうが勝ちです。
・・・と、わかったのはそれほど昔のことではありません。
"どうも図面が読めないで申し訳ないのですが……"
とたずねてくる大工さんがいました。
そんなときよく見ると、何かしらこちらのかいた図面に落度があるもので、こちらのミスを着工する前に見つけてくれる人のほうが腕が確かなのだ、と私は思っています。
これはソファー 通販などのインテリア業界でも言えることなのではないでしょうか。
« 職人さんの姿 2 | メイン | 職人さんの姿 4 »