植生についての調査から何がわかるか 3
ここまで述べてきた生物圏・生物共同体・生態系あるいは植生・花 種・植物群落・群集などについてみるときに・・・
それを私たちが人間のある目的に応じて利用したり、作ったり、あるいは守る場合においても、人間サイドからの考え方だけでは危険であることを知るべきです。
自然界には厳然とした1つのルールがあります。
自然のルールは、それをふみ違えると、たとえ善意で行なった自然の保護や環境の管理でも、結果的には、しばしば自然破壊や環境汚染につながることすらあるのです。
重要なことは、きわめて多様な自然や自然環境に対応した生物集団・植生あるいは群集に対しても、基本的にその生存の基盤について十分に究明・解明すること・・・。
それと同時に、それがさまざまな自然環境要因の中で、ある一つの要因を強く、あるいは少なくした場合に、また人間の影響を加えた場合にどのように変ぼうするか・・・
もっともよい条件でどこまで発展するか、きびしい条件にどのように対応するか、どこまで生活様式(生活形)を変え得るか・・・
などなど、個体・種・群落についても生長の限界とさらにがまんの限度についても十分に知っておく必要があるということです。