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2010年11月 アーカイブ

種という系統分類的概念

種は類縁的な分類学上の最低単位ではありませんが、基本単位です。


つまり、ヒトは人種の如何を問わず系統分類学的には、ヒト属のヒト種に、モミの木はモミ属の種名はモミというようにカール・フォン・リンネ以来、すべての生物にラテン語で命名された種名がついています。


また、つける努力が払われています。


種の概念は、古くはダーウィンの『種の起源』(1859年)にも表現されているように、象徴的な概念として規定されています。


つまり、基本的には同じような形態と遺伝的素質をもち、同じような子孫の出来る最低の植物個体集団
を種と規定しています。


種はさらに、属、科、段、さらに綱、門へとまとめられます。


生物界は、系統分類学的には動物界と植物界に分けられています。


植物界は、このように類縁関係によって門綱目科属種に体系化されているのです。


リンネ以来きめられているこの種の系統発生的システムによれば、種は最低単位ではありませんが基本単位です。


同様にして、種は亜種、変種、品種などにも必要に応じて下位区分されています。

植物群落・群集

今日は群落という概念を考えてみましょう。


すでにみたような系統分類群学上同じ科・属・種だけの植物がある地域でまとまって生育していることは現実にはきわめて稀です。


ちょうど私たちが日常の社会・職場において血縁者だけで集まって生活していることが少いように、血縁関係と社会関係とは異なっています。


そこで、ほぼ同じような立地条件に同じように出てくる植物種集団という点から考えて、植生学では、この植物の種の組合せを群落と名付けます。


大地を被っている緑の被服が植被=植生です。


植生に単位性をもたせたときに、これを植物群落と名付けます。


しかし、群落もその単位性のとり方によって、生活形集団あるいは外観からみた相観集団(たとえば、照葉樹林、広葉樹林、マングローブ林など)、また優占種がなにかによるアカマツ林・ブナ林のような見方があります。


更に、相観や優占種に立地条件も加えて熱帯多雨林・温帯林・河辺植生(また河辺群落)という捉え方も出来ます。


群落という見方は、かつての偉大な植物地理学者アレキサンダー・フォン・フンボルト(1769~1859)の相観による植生景観区分から、R・ドリエらの優占種による植物群系の把握、さらに群落を構成しているすべての種を顧慮した群落区分へと進んできました。


この地球上には、一個体また同種個体群としての一種構成群落、たとえば、塩沼地のアツケシソウ群落などは、きわめて少ないのです。

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