作物と種子
個々の種子には、目覚まし時計があって、親株から離れるときにはセットされています。
そして、時計が発芽の時期を報らせるまでは、眠り続けています。
作物では、一般にこの時計が壊れているかのようです。
それは、種播きとか苗の移植といった栽培が原因でしょう。
一定期間以上休眠している個体は、農耕地から消えて.発芽が間に合った個体だけが生き残るからです。
休眠は種子に限りません。
サトイモによく似たクサトソーマ(サトイモ科の一種)は、世界の熱帯地方で広く栽培されています。
親イモのまわりに子イモがつきますが、子イモはみな休眠のながさが違っており、あたかも年中植え付けをしたのと同様な生育をしています。
乾燥や低温といった悪条件にさらされると、子イモはいっせいに休眠に入ってしまいます。